指導するにあたり

2006/05/16 by material-crew

前回まで計3回にわたり
「公開質疑応答コーナー」をしてきましたが、
参考になったものはありましたでしょうか?

さて今回は指導者の立場から見てのお話です。
早いものでして、「CLUB WAKABA」を立ち上げ、
そしてコーチを引き受けてから1年になろうとしています。

実際には5、6月はお試し期間で
本格的にコーチを始めたのは7月からなんですけどね
それにしても1年が経つのは早かった。。。

改めて今思うことは
「教える」「伝える」「理解してもらう」ということは
非常に難しい!ということです。
生徒さん一人一人の考え方や目標が違うのに同じ教え方?!
実はこれではダメなんです!!

やってみて分かったことなんですけどね。

だからどうするのか??
これを考えるのが与えられた使命であり、
自分の“キャパシティー”を上げる為の試練だと思っています。
なんかかっこいいこと言っちゃいましたが、
実はそんなに大したことではないんですけどね(^^ゞ
当たり前のことを当たり前にやるだけなんです。

でも振り返ってみると生徒さんと共に
私も成長することが出来た1年間でした。
この一年間で一番「変わったな」と感じるのは、
バドミントンに関しての考え方や見方。
とにかくレベルを問わず、色々な人のショットを見て
「なんであれで飛ぶんだろう?」
「どうやって打ってるんだぁ?」
みたいな感じから入って自分なりに分析してきたことです。

クリアならまず、足の入れ換えと体重移動だけを見る。
そして次に構え方を見る。
この時にしっかり半身になり利き手と逆の手は飛んでくる
シャトルの方を向いているかどうかなどなど、
とにかく一つのショットをぶつ切りにして
パーツ、パーツで見ていく。

するとどこがおかしいのかが分かるようになってきました。
今までは打ってる様子を見て
「なんかおかしい」「じゃあこうしてみたら?」
ってあいまいな感じで指導していましたが、
それでは生徒さんは何が悪くてそうなってしまうの?
と疑問を持つことが多かったことだと思います。

実際、私も「なんか違和感が有る・・・」
ぐらいしか分からなかったので
そのような答えしか出来なかったのです。
でもこんなんじゃはダメだ!と思い、
どこが悪くてそうなってしまうのかを考えるようになったのです。

お陰様で、最近では一人一人をもっと細かく分析できるようになったので、
ここがダメだから違和感があるんだ!
と実感できるようになってきました!

ダメな部分が分かればもうこっちのもん(^_^)v
分かっていれば相手にも説明しやすいってもんです。
もし教える側があまり理解していなくあいまいだと、
教わる側はその指導者に対して疑問を持ってしまい、
信頼関係が崩れてしまうと思います。

そうなってしまったらいくら熱心に指導しても
生徒さんはついてこなくなってしまいます。

最近私が気を付けているのは、
自分がすぐに分からないことを質問されたら
適当に回答するのではなく、
少し時間をもらってでも
「適切で明確な回答しよう!」です。
一度でも信頼関係が無くなってしまうと、
回復するまでには相当な時間が必要になってしまいますから。

もし、これを読んでいらっしゃる私と同じ指導者の方がいましたら
今一度、思い返してみてください。
過去にあいまいなことを言ってしまってごまかした覚えはないですか?
意外と生徒さんはそのあいまいさに気づいているものです。
分からないことや知らないことは調べるようにしましょう!
知ったかぶりは命とりになってしまいますから(^_^.)

*————————————*
【ぷちコラム】
ウワサの体幹とは? 
*————————————*

さて今回は色々な分野のスポーツで最近ウワサになっている
「体幹」についてです。
そもそも「体幹」て何なんでしょう?
漢字から大まかなことは予測できそうですが、
実際にどこを指していて、どんな役割を果たしているのか
疑問に思っている人は多いと思います。

私も耳にはしていたのですが、
最近までその役割などはあまり知らなかったのですから。
ましてやそんなに重要だとは。
体幹とはバドミントンでいうと、
ラケットを振る動作や、足を動かす動作などを行う為に
必要なウエスト周りの筋肉や背中の筋肉の事を指します。
もっと具体的に言うと、
腕を振るには背中の筋力!
足を動かすにはお腹と腰の筋力!
これらの筋力の大きさでその後のショットのパワーや安定感が
違ってくるのです。

実際、私も最近になって体幹を意識して
トレーニングするようにしたところ
以前よりも体がブレなくなり
若干ですがショットに安定感が増してきたような気がします。
でもまだ数週間しか経ってないので
明らかに体感してるとまでは言い切れないですけどね(^_^.)
皆さんも時間のある時に少し鍛えてみてはいかがでしょうか?
「体幹」を鍛えることにより、
苦手なショットを意外なかたちで克服できるように
なるかもしれません。

打つことばかりが上達への近道では無いというコラムでした。

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ