セオリーって何?Vol.2

2007/05/15 by material-crew

さて、今回は前回の“セオリーって何?”
についての後編です。

「なぜバックを狙ったほうがいいのか?」

を図式で表してみました。
図1を見てください。
▼図1・2
○はあなた、そして●は初心者の相手です。(相手が右利きの場合)

ちなみに相手は初心者なのでバックハンドが苦手で、
フォアで構えていたとします。

そしてあなたは(1)にスマッシュ、もしくはドライブを打ったとします。
するとどうでしょう、
相手がフォアハンドで構えているところに打つので、
カウンターも打たれ、そればかりでなく、
返球が色々なところに返ってきてしまいます。(図2のピンクのエリア)

セオリーとは
「相手からの返球を限られた場所に絞り込ませること」
でもこれではセオリーになっていないですよね?
次に、図3・4を見てください。
▼図3・4
相手のバック方面(2)を狙えば、
図4のピンクのエリアに返球が返ってくるので
返球が予測しやすいです。

今度は上級者と対戦した場合です。(相手が右利きの場合)
あなたは相手のバックハンドを狙うことにより、
返球を制限させることを覚え、
初心者と対戦した時とまったく同じ、
相手のバック側に打ってみました。(図5を参照)
▼図5・6
今度はどうでしょう?

なんとあなたが打ったスマッシュよりも数段速い返球で
図6のピンクのエリアに返ってきてしまいました(@_@;)(図6を参照)
何度やってもクロスにレシーブされたり、
前に落とされたり、ドライブで返ってきたり。
バックを狙うのがセオリーのはずが・・・。
何で??(+_+)
実は上級者はレシーブをほとんどバックハンドで取るので、
よほどサイドラインぎりぎりの(5)を狙わない限り、(図7を参照)
返球エリアを限定することはできません。
▼図7・8
上級者の場合、バックでも(4)に打ってしまったら、
図6のように返球エリアが広がってしまうわけです。
では上級者にはどこに打てばセオリーなのでしょうか?
答えは図7と図9の(3)と(5)です。(図7と図9を参照)
これらのエリアに打てば、
返ってくる返球も少しは絞り込めます。(図8と図10を参照)
▼図9・10
でもこれはセオリーの一部分に過ぎないんです。
上級者になればなるほどセオリーが通用せず、
世界で活躍されている選手はこのセオリーの裏の裏、
そのまた裏をかいているのです。
また「セオリー」はこんな表現をすることもできます。
このブログを読んでいる読者の方で、
テレビゲームをされたことのある方なら
きっと知っていると思いま
そうロールプレイングゲームの王道
『ドラゴンクエスト』
このロールプレイングゲームをやったことがある、
もしくは知っているという方なら分かると思いますが、
「セオリー」はそのロールプレイングゲーム(RPG)
といったところでしょうか。
RPGは攻略本がなければどんな敵がどの位強くて
どんな技を使うのか最初は判らないのです。
しかし、ゲームを進めていくにつれて、
「この敵にはこの技が効く!」
とか、
「このレベルならこの程度の攻撃で通用する」
などが分かってきます。
バドミントンも始めたばかりの時はただ返すだけ。
少しするとただ返すだけでは良くないと気付いて、
色んなショットを打ってみたくなり、
相手のフォアにスマッシュ打ったら切り返されたぁ(T_T)
とか、
相手コートが見えてきて、
空いてるように見える所にクロスを打ってみたら、
逆に切り返され(>_<) 最初はそれがパートナーをハメてることすら知らずに(^_^;) でもそういう失敗を重ねて、 自分で「セオリー」を気付いていくものです。 もちろん人に教えて貰ったのが実感できれば それもまたセオリーの一つになるでしょう。 RPGのゲームだと裏技を友達から教えてもらったりできますが、 バドではそう簡単にはいきません! “攻略本=セオリー集” そんなのがあったら、手っ取り早いかもしれません。 ただし攻略本に載っている裏技も、 レベルが伴わないと出来ないこともあるように、 セオリーも技術が伴わなければ出来ないものです。 その為にはやはり地道な練習は欠かせないのです(^_^;)

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